父の死を乗り越え、ドライブ旅行へ行く!

四季折々の風景、日本の情緒あふれる四季の顔を楽しむには、旅行が一番!

だいぶ前になりますが、父を亡くし、家族それぞれが困難を抱えていた時期に、気分転換にと宮城県から海岸線に沿って北上し、岩手県の内陸部に行く旅を企画しました。移動手段は、全行程私が運転する車で、季節は夏のお盆の季節。晴れた日の海岸沿いの道は、樹々が程好い影を作り、海も見えて、ドライブは快適でした。

二泊三日の旅の一日目。行き先は、利府経由で仙台松島道路を石巻、その後(当時)志津川町の「ホテル観洋」へ向かいました。二日目はホテルを出発後、陸前高田から遠野市へ行き、一関市の「いつくし園」に到着。三日目は宿近くの厳美渓から、伊豆沼を観光して帰途に着きました。

一日目はできれば行きたいとチェックしていたのですが、石巻のサン・ファン・バウティスタ号と、石巻ハリストス正教会には行きそびれましたが、昼食を石巻の鮨芳さんで頂き、大変おいしかったです。一日目の宿は志津川町の「ホテル観洋」でしたが、料金に比して、食事やサービスが充実していました。

夕食は海の幸が盛りだくさんで、「鮑の踊り焼き」などがあり、初めて見る雑技団の技を楽しみながらの夕食でした。朝食はビュッフェ形式で、好きなものを選べるので、良かったです。二日目は、昼食はコンビニでおにぎり等を購入し、宿へ。「いつくし園」では土地のものを使った料理が出されたという印象があります。

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旅の途中に三陸海岸沿いの道を右手に海を感じつつ、木漏れ日の中のドライブは、とても気持ちよかったです。面白かったことは、目的とする観光地に辿り着けた時です。遠野市では、千葉家の曲がり家を見て、昔の人の生活の一端を見、現在も人が生活を営んでいるということに、驚きました。

宮沢賢治さんの「注文の多い料理店」は、設定が面白く、その中の「山猫軒」という店の名前をつけた喫茶店が花巻市にあるというので、ネーミングセンスにひかれて、行ってみたいと思いました。ここは、辿り着く事が出来て、お店でデザートを頂きました。お店の下に売店があり、その中には、陶磁器製の指先程も小さな猫のお守りがあり、全体運、恋愛運、金運、健康運等によって、猫の色が違っていて、面白かったです。

いつくし園では、紙の台紙ではなく、少し小ぶりのしっかりした台に、細い革製の紐がついていて、小さく色褪せていないきれいな押し花の栞を購入し、大切に使わせて頂いております。そこから南下して、最終目的地の伊豆沼では、蓮の群生を見て帰途につき、充実した旅となりました。それぞれの土地で、人の親切や優しさを感じることができたおかげだと思います。
下調べ不足や、現在多くの人が使っているようなカーナビ等がなく、スマホ等も持っていなかったので、目的とする観光地や、食事処に辿り着けなかった時に、昼食をコンビニで済ませたりしたことです。現在のように便利な機器があれば、辿り着けたかもしれないと、思いますが、ガイドブックの地図や、ネットで調べた地図を印刷して、持ってきたものを頼りに、目的地を探しまわって、結局辿り着けないときは、悔しかったです。

探し回ると時間がかかるので、その時は別の選択をして、切り替えるという事も学びました。感動したことは、千葉家の曲がり家を見学した時の事。現在の便利な生活から考えると、寒さの厳しい北国で、昔の人はよくこんな厳しい生活をと思い、現在もそこに生活している人がいるという事に驚きました。自然を大切にする生活をしている人々に、畏敬の念を感じましたが、自分にはちょっと厳しいかも、とも思いました。

辿り着けない旅にも、少しだけ、面白い面もありました。全行程を通じて、人々の親切や優しさが感じられて、充実した旅となり、良かったです。大震災で、大変困難な中、頑張っている姿を拝見しています。無理せず生きてほしいと思います。

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